今週のもうあかんわ「おじいちゃんの耐久年数」
みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント!
もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。
今週のもうあかんわヘッダー文字職人
森住夏名さん
ご家族によるご紹介:
ダウン症の中学1年女子。最初は全く書けなかった文字も、5年間の練習の末、今ではひらがな50音だけではなく、カタカナや簡単な漢字まで1人で書けるようになりました!いつも家庭教師のお姉さん先生と一緒に、ひらがなを練習したり、カードをカラフルに書いたりしているので、本人はその一環だと思っていたに違いありません。
毎回、ヘッダー画像を選りすぐりの文字職人(知的障害・発達障害のある人)にお仕事として書いていただきます。どんな「もうあかんわ」が見られるか、お楽しみに!
目次
今週のMVP:おじいちゃんの耐久年数(長生きが怖い)
検便の教訓(Ypsilon)
パソコンにココアを(ゲソの極み中学生)
時をかけるダンナ(きょうさん)
耳穴テレビ通話(いちごひとえ)
今週のMVP:おじいちゃんの耐久年数(長生きが怖い)
元気に大阪で一人暮らしをしてる祖父97歳。
最近、目が見えにくい、と眼科にかかったそう。
お医者さんの診断は、
「おじいちゃん……目も、よおがんばっとるよ。もう目も限界よ?」
おっしゃる通り。もう耐久年数過ぎてるよね。おじいちゃん、無理言わんといて。
その目で未だにパソコン操作する、元気な祖父です。
岸田より
耐久年数ってめっちゃいいな。ホンダのスーパーカブ並みなんやろな。ペンネームでオチがついてるのも器用です。祝。
検便の教訓(Ypsilon)
私は便秘気味である。ゆえに、毎年会社の健康診断の検便が憂鬱だ。1回目はまだいい。取れる。でも、2回目が毎回取れない。本当に、出ない。
今年の健康診断前日、服のポッケに検便キットを入れて会社で1日過ごすことにした。翌日即出せるように、キットの記名欄も日付以外しっかり埋めておいた。「いつでもばっちこい!!」と思っていたものの、案の定、便意は来ない。
残業して帰宅する直前、検便キットを握りしめてトイレに籠った。10分後。神は降りてこなかった。
すごすごとトイレを出て、もう、健康診断当日の朝に賭けるしかないと悲壮な決意で帰宅。明朝に備え、自宅トイレに検便キットを置いとこうと思って服のポッケを探るも。ない。
いや待て、なんでない?!最後に見たのは会社のトイレでそのあと服のポッケに入れた。入れた……?マジで?待って、会社のトイレ?トイレに置いてきた?ちょ、待て待て待て!落ち着け!朝出社した社員とか掃除の方とか、あれをトイレで見つけて、どうする?あれ、触る?いや、未使用品だけど、触らないし触れなくね?!放置か!そうか、放置か!いや!ちょっと!名前書いた。私、名前書いた!うっかりそっちの面上向いて置いてたら、即バレやんけ!どうしよう、翌日そっとデスクの上にあれ置いてあったら。社会的に死ぬ。今から会社行く?終電終わってる!タクシー?!?!タクシー拾って、いや、その前に着替えて……って、いやあああああッッ!
あのあと、カバンひっくり返し、のポケット全部ひっくり返ししてキットを探した5分間が修羅場。ジャケット脱いだ時にポッケからポロリして、床に落ちてたのを見つけた時には、床にへたり込んで涙出そうになった。
教訓「検便キットの名前は、最後に書け」
岸田より
大長編な上に教訓で締めくくられる職人芸、映画ドラえもんかと思いました。よっ、ひとり相撲界の横綱!
パソコンにココアを(ゲソの極み中学生)
「岸田さんが会社から貸与されたPCに、通算3回飲み物をこぼした」という話を、母にしてみました。
3分後、ココア(50円相当)を母のPC(13万円相当)にこぼしてしまい、自分が3分前にベラベラ喋ったエピソードをもとにめちゃくちゃ怒られました。
賠償を命じられましたが、我が家では、掃除一回5円の俸給以外の稼ぐ手段がないので、毎日しても70年かかる計算です。
岸田より
わざわざココアを一杯換算して金額出すくらい細かいのに、掃除一回あたりの金額安すぎんか。団体交渉なら手伝います。二人しかおらんけど。
時をかけるダンナ(きょうさん)
飲みすぎたダンナを迎えに、最寄り駅じゃなくて、乗り換えの必要のない遠方の駅へ車を走らせた。
待てど暮らせどダンナの姿は見えない。
「ごめん、寝てて降り損ねた」
通り過ぎたらしい。折り返し戻りの列車に乗り直し。待てど暮らせどダンナの姿現れず。
「ごめん、寝ててまた降りれなかった」
また通り過ぎたらしい。これを3回繰り返した。時空を超えてるのかと思った。
岸田より
ハウル!カルシファー!私、きっと行くから!地元で待ってて!!!
耳穴テレビ通話(いちごひとえ)
電話大好き81歳の父のガラゲーを、スマホに変えた。
耳が遠い父との電話での会話は、さながら怒鳴り合い。一人暮らしの私の息子は、壁の薄いワンルーム暮らしなので、おじいちゃんと電話するときは、消音のために洗濯機へ首を突っ込むらしい。
新しいスマホのスピーカー機能は、耳の悪い父に聞こえやすいらしく、大層気に入ってくれた。
もう一つ気に入ってくれたのが、LINEのビデオ通話。なかなか会えないので、顔を見ながら話せるのが嬉しいらしい。
……が、LINEの音量調節がうまくできていないらしく、父はビデオ通話中にスマホを耳に当てる。爺さんの耳の穴を見ながらビデオ通話。嫌すぎる。
岸田より
耳の穴かっぽじってようく聞きやがれ、を地でいってる。ようく聞いてくれてるということにしとこ。
どしどしご応募くださいまし!
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